2006年09月23日

イルマーレ

試写会で観て来ました。
キアヌとサンドラの久しぶりの共演。
映像が綺麗だし、キアヌとサンドラも魅力的(サンドラは新米医師というにはちょっと董が立ちすぎじゃないか?と思ったけど)なので飽きずに観られたけど、こういうタイムパラドックスものは考えれば考えるほど訳がわからなくなります。あとモーガン(サンドラの、キアヌに会う前の恋人)が気の毒すぎる…。
2006年を生きるサンドラと、2004年を生きるキアヌが不思議なポストによって時を超えて魅かれあっていう話なんですが――。

「過去はどこまで変えられるか」とか「人の命に関わるような変更でどんな影響が起きるのか(生まれなかったはずの子孫が生まれたり、その逆もあったり)」とか、SF的なことを考えるとこの映画の設定はあまりにも安易過ぎるんだけど、そういうヘリクツを言わずに雰囲気で楽しめればいい映画なんだろうなぁ、と思いました。
ちなみに同名の韓国映画が原作で、主役は『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン。
この子は綺麗だけど、相手役がそそられない。

ニックネーム セサミ at 15:58| Comment(84) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月04日

イッツ・オンリー・トーク(絲山秋子著)

蒲田に住む、鬱病で無職で独身の、もう若いとは言えない女性の話。
そこで出会う男性たちも童貞の区会議員とか鬱病仲間のヤクザとか出会い系で知り合った合意の痴漢とかヒモしかやったことない従兄弟とか、ろくでもない男ばっかり。
暗く書こうと思えばどこまでも暗く書ける小説なのに、登場人物がみんなカラッとしていて愛嬌があるのがさすがだなと思いました。

鬱病の主人公だとよくクスリ自慢・リストカット自慢・私だけが不運自慢をやられたり、物の見方が卑屈で意地悪になりがちだけど、この主人公は鉄砲玉にされるヤクザを本気で心配するし、田舎で居場所のなくなった従兄弟を居候させてあげるし、読んでてちっとも暗い人間でも病的でもなかったです。

そして死んだ友人の墓で「月並みなこと以外に死者と何を話せばいいのだろう」と、クリムゾンに「イッツ・オンリー・トーク(全てはムダ話さ)」を歌わせるかっこよさ。
拳銃振り回す男の世界じゃなく、東京の下町で細々と暮らす30代の女性でもハードボイルドは体現できるんだなあ!と驚きました。
文学界新人賞受賞も納得。


来週末から『やわらかい生活』というタイトルで映画公開されます。
主演は豊川悦司と寺島しのぶ。
映画館まで行こうとは思わないけど、DVDになったら観たいです。
ニックネーム セサミ at 16:37| Comment(10) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

ストレンジ・デイズ

近未来サイバーパンクSF(?)
と言っても製作は95年なので、描かれているのは1999年大晦日のロサンゼルス。

他人の記憶を録画・追体験できるバーチャルリアリティー・ヘッドギア(しかししょぼい。どう見てもただのゴム製品にしか見えない)が開発された未来、禁制品であるヘッドギアのレンタルを商売にしている主人公は、殺人事件の一部始終が録画されたディスクを手に入れてしまったため、事件に巻き込まれます。
この「バーチャルリアリティを体験できるヘッドギア」ってSFでありがちだけど、映画で見ちゃうと「普通のビデオと違うの?」というところがどうにも伝わりにくいなぁと思いました。
特にこの映画の場合、目撃者を消すのが敵の目的だったので、別にバーチャルリアリティじゃなくて普通の盗撮でも物語が成り立っちゃうし。

と言ってしまうと身もフタもないですが、主人公に最近『ナイロビの蜂』でも有名なレイフ・ファインズ、彼女にジュリエット・ルイス、頼りになる女友達にアンジェラ・バセット(アクションもこなせてかっこいい!)と配役が豪華で見ごたえあります。

どれだけ手ひどく拒絶されても思い切れない情けない主人公や、自堕落で誰とでも寝てしまう恋人など淡々と描かれていてクールでいいと思ったんですが、ラストはハリウッド的ハッピーエンドになってしまってちょっとがっかり。勧善懲悪は観てる方も気持ちがいいものだけど、世紀末の荒々しい期待と熱狂ぶりが描かれていただけに、あのまま破滅的な最後でも面白かったと思います。
ニックネーム セサミ at 02:36| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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posted by 269g